三月歌舞伎座・昼の部(3/17)

『女鳴神』 『鳴神』の騙しと堕落の濃密なドラマの男女を入れ替え版……男女逆だとちょっと重たそう……と思っていたが、全然そんなことはなく、随分と大らかな作り変え作だった。少し色っぽい所作事という風情で、孝太郎と鴈治郎の上方の風情が大変映える。 『鳴神』はやは……

三月歌舞伎座・夜の部(初日)

『盛綱陣屋』 言うまでもなく……と言う以上に、当然ながら……というどころではなく仁左衛門が素晴らしい。 この人自身が能動的な芝居を演じて見せる場面が「格好良い」「見事な絵面になっている」という事は言うまでもなく(言うまでもなくとばかり言っている)、注進を受……

運び屋

【役者と監督、Wの意味で「嘘(フィクション)作り」の大名人、クリント・イーストウッド。もしかするとこの映画、そんな彼自身の人生の総決算、主人公が情熱を傾けた儚い花デイリリー──最高に美しく、最高に感動的な最後の一咲き……となるのかもしれない】 「もう自分が……